
片づけの仕事に資格は必要か?
- 2017年04月03日 |
- JALO認定講座, ライフオーガナイザーとは, 日本ライフオーガナイザー協会活動報告, 片づけのプロになるためには, 起業のヒント |
こんばんは。
日本ライフオーガナイザー協会代表理事の
髙原真由美です。
すでに書く書く詐欺的なブログとなってしまっていますので、もうなんの決意表明(これからは毎日更新がんばります的な)も説明(という名の言い訳)もなしで、なにげに更新したいと思います。
で、いきなり本題ですが、
片づけの仕事に資格は必要か?
について。久々のブログ更新なのに、いきなり濃いテーマですが、結構よく聞かれることなので私の個人的な思いとともに書かせていただきます。

結論から言うと、
資格は必須です!
もちろん片づけ関連の資格は、国家資格ではないので資格がなくても仕事はできます。そのため、知識的にも技術的にもビジネス的にも自信があり、クライアントに迷惑をかけることはない!という方なら、資格は不要です。
でも本当に大丈夫ですか?
・昔から片づけが超好き!
・得意な片づけが仕事になるなら是非やってみたい!
・ブームだし住関連の仕事のついでにやってみようか
と、思っている方。
思いついてすぐに簡単にできるほど、片づけの仕事は甘くはありません!
「片づけ=家事のひとつ」と捉えている人が多いせいか、片づけ上手だったり主婦経験があれば誰でもできる、と勘違いしている方も少なくないようですが、
実際のところは専門の、
・知識
・技術
・実践するためのビジネススキル
が必須となり、特に技術として身につけるためにはそれなりの時間と訓練を要する仕事です。
(上記、知識・技術・実践するためのビジネススキルを説明すると長くなるので、詳細を知りたい方はこちらをご覧ください。弊協会のプロ育成プログラムの内容を紹介しています。)
また仕事をしていく上では、現在の自分のステージはどこか、クライアントはどのステージにいる方なのか、を把握できる力も必要となります。

(下記、プロステージ横に記載の資格は、本協会の資格で認定の目安としているステージです。また教えられる=相手ができるようになる、を想定しています。あくまで協会としてそれぞれの資格で目指すゴールであり、個々の能力により、できる、できないの差異は生じます。)
【クライアントステージ1】
なぜできないのかわからない
【クライアントステージ2】
できない理由はわかっているが方法がわからない
【クライアントステージ3】
方法はわかっているができない
【ボーダーステージ】
方法がわかっていてやってみせることができるが
説明できない・教えられない
【プロステージ1】ライフオーガナイザー1級
方法を説明し、やってみせることができるが教えられない
(一緒に作業をすることでサポートはできる)
【プロステージ2】入門・2級認定講師
方法を説明し、やってみせることができ教えられる
【プロステージ3】1級認定講師
教えられる人を育てることができる(指導者)
【プロステージ4】本部講師・経営者
指導者を育成できる・組織を構築できる
上記は協会設立当初よりプロ育成プログラムを構築する上で、私が独自に分類した能力別ステージですが、「自分ができる(ボーダーステージ〜プロステージ1)」ことと「第三者ができるようになる(プロステージ2〜4)」のとでは、そもそもステージが異なるわけです。
資格取得をせずともこのステージを把握し、自分ができることとできないことを理解できていれば全く問題ありません。
怖いのはこれを理解しないまま我流にもかかわらずクライアントに対して、
「なぜ熱心に教えているのに、できないの?」
「なぜ言うとおりにやらないの?」
と一方的に責めたり、キレてしまいサービス提供を終了してしまうこと。
それにより、
「正論を言われても…。(苛)それができたら困っていないし!」
「怒られるのが嫌だし怖い…。(怯)」
「できないからお金を払って依頼しているのに…。(涙)」
と、片づけのプロに対するイメージが悪化、結果プロに依頼しても無駄となり、業界全体に悪影響を及ぼすわけです。 ……過去に実際にあった話です。で、これを避けたい!なんとかしたいという思いもあり、結果的に協会を設立することになりました。もちろんこれ以外の理由もありますけどね。(笑)
資格を取るだけで即、知識も技術もビジネススキルも身につき、すぐに仕事がジャンジャン入ってくる、なーんてことはありません。
上記のステージでいうと、プロになるための資格ですらボーダーステージからプロステージ1にあがるために、必要な知識と技術を知ったよ(でもまだ習得はしていない)、という証を得ただけのことです。
それでも時間と労力とお金をかけて、資格を取る必要があるのか?
はい、資格は必要です。
なぜなら片づけのプロを探しているクライアントが、依頼するための判断材料のひとつとして役立つから、です。
ライフオーガナイザー®だけではなく、まだまだ片づけのプロは、気軽に依頼できる職業としては認知されていません。
少しずつこの業界も大きくなりつつあり、片づけのプロの存在も、すこーしずつですが知られてきてはいますが、美容院に行くように、ネイルサロンを利用するように、とまではいかないのが現状ですよね。
だからこそ、安心して依頼できるプロの存在を知ってもらうための手段として、まずは資格の有無を目安にしたいと考えています。
だって自分が依頼する立場なら、何か目安になるもの、ほしくないですか?
私はほしいです!
当然、その資格がプロ資格として役立つもの、と思えることが前提ですから、そういう意味では協会代表者として、責任重大であると感じています。