
震災から3年、チャリティ活動は誰のため?
- 2014年03月11日 |
- JALO_GOWチャリティイベント, 日本ライフオーガナイザー協会活動報告, 私のこと・我が家のこと・日記ブログ |
東日本大震災から3年、やはりまだまだ復興にはほど遠いというのが、被災地の方の現状のようですね。被災していない関西に住む私としては、この記憶を風化させず、自分たちにできることをただひたすら、継続していくだけだなと感じます。
またそれとともに、ありきたりの日常のありがたさを、自分自身が改めて感じる日にしなければと思います。
私自身、19年前の阪神大震災を経験しましたが、マンションということもありかなり揺れ、すごく怖い思いをしたものの、幸い食器棚が倒れ、中の食器が割れ飛び散ったというくらいの被害でした。でも親しい先輩の家が倒壊したり、大切な友人の家族が亡くなられたり、思い出の場所が跡形もなくなくなったりしたことで、
「人はいつ死ぬのかわからない、だからこそ一日一日を大切にしていきたい!」
と強く思い、生まれ変わって生きて行こうと誓いました。でもその思いは少しずつ風化していき、気がつけばそれまでどおりの毎日に逆戻り。もちろん、それなりに日々充実し、楽しく暮らしていたので、例えば過去にさかのぼり、何かを変えたいと思うほどではありません。
その後結婚し、子どもが生まれたことでまた、命の大切さや人が五体満足で生まれ元気に生き続けていくことのありがたさを実感し、やはり
「元気に生きていることは奇跡、だからこそ一日一日を大切にしていこう!」
と再び強く思い、心新たに生きて行こうと……。
でも初めての慣れない育児に翻弄され、フルタイムで働いていたこともあり、つい日々の忙しさに流されてしまい殊勝な思いはどこへやら。不機嫌な毎日を送ってしまうことも多かったというのが正直なところ。
そしてその2年後の今から10年前、夫が交通事故にあい、命には別状がなかったものの大怪我をし、3回の手術と2年間の自宅療養を余儀なくされた時は、さすがに今までとは全く違う次元で、真剣に「死」や「いつ終わるかわからない人生」というものに向き合いました。
ちょうど一昨日、マスターライフオーガナイザーの川崎真知さんのブログで、
『最期の日のリストに「片づけて欲しい」はない』
というタイトルの記事で紹介されていたこの本。
→最後だとわかっていたなら
数年前、ネット(私はtwitterかFacebookで知ったと思います)で紹介されていた「最後だとわかっていたなら」という詩が掲載されている本ですが、この詩を読んだ瞬間、普段あまり泣かない私ですが涙が溢れて止まらなかったことを覚えています。
普通に生活していたら、イライラすることもあるし、ムカっとなり言わなくてもいいこともつい、嫌みったらしく(…私はこれが得意かも^^;)言ってしまい、お互いが不機嫌になり、いやーな空気が家を覆うことって、結構ありますよね。特に私も片づけ関係のことでは、ライフオーガナイザーらしからぬ暴言を、家族にはつい発してしまうこともあります。
出張から帰宅し、のんびりしようと思った瞬間、シンクにてんこもりになっている食器類が視界に入ってしまった時、子どもや夫がいろんなモノを使ったまま放置している時、自分ばかりが家事に追われ(…といっても実際は私のやっていることなんて世間の主婦たちにくらべるとお粗末なものなのですが^^;)家族が全然協力してくれないと思う時、要は自分の思い通りにならないと思ってしまった時、言葉にはしないものの、
「あーーー!一人になりたい!!!(怒)」
「なんで私だけが!」
と強く思うこともあります。……わりと低くはない頻度で。(笑)
でもそんな時にこの詩を読むと、少しずつ気分がおさまり、自分にとっての大事な存在をちゃんと思い出すことができます。
離婚したろか!とか、橋の下に捨てに行ったろか!(もう大きくて無理だけど)といった思いがふっとびます。(いや、本気で思ってる訳じゃないですよ。(笑)でもふと脳裏に浮かんだりしませんか?私はたまーに浮かびますよ。(爆))
片づけなんて、快適に暮らすための手段のひとつというだけ。なのにそれに振り回されてどうする。家族が協力してくれないって言っても、自分がただそうしたいだけで家族は同じようには望んでないのでは?と。(特にうちの場合、私以外はその辺にモノが散乱していても全く気にならないらしく、むしろちょっと落ち着くらしい。(苦笑))
自分の人生があと1日だけとなってしまった場合、片づけなんてどうでもいいよね、こんなしょうもないことで、ケンカして、もし今日が最後の日になってしまったら、絶対後悔する。
ここはぐっと押さえて、笑顔で「いってらっしゃい」「行ってきます」をしよう、と。
こんなふうに考えていくと、自分がいかに幸せか、いかに恵まれているかを実感することができ、自分にも家族にも優しい気持ちになれます。
またこんな気持ちになれると、自分以外の誰か、そう家族だけではなく、困っている人や恵まれない人にも何かしたいという気持ちがわいてくるものです。
そんなわけで、毎年本協会主催でチャリティイベントを開催したり、その他のチャリティイベントを企画したりして、自分だけじゃなくまわりを巻き込んで寄付できるよう心がけています。
私にとってのチャリティ活動(とてもささやかではありますが)は困っている人や恵まれない人のためというよりは、自分のため=自分が日々楽しく幸せに暮らしていることを感謝し、実感するためのもの、といえるかもしれません。
やっぱ不機嫌な時(私の場合も何年間の塊でそんな時代もありました^^;)は、「なんで人のために何かせなあかんねん!自分のことで精一杯やっちゅうねん。」とくさってしまい、チャリティなんて全く眼中になかったですからね。
またあらためてご案内しますが、今年も東日本大震災復興支援チャリティイベント開催します。今年は全国9カ所での開催となる予定です。一緒に自分の暮らしや人生を見直すために、少しの時間とお金を使っていただければ幸いです。
そうそう、本協会の関東チャプターが東京(5月20日(火)開催)でのイベントのために、こんなムービーを作ったそう。(ビックリ!)他の地域もどんどん準備がすすんでいるようで、私も今からすごく楽しみにしています。
さぁ今日も、笑顔で家族に(一人暮らしの場合は鏡の中の自分に向かって!)「いってらっしゃい」「行ってきます」をして、素敵な一日を過ごしましょうね!